「運動後の痛みを和らげるスパイス」というタイトルの記事が米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(3月30日付米国電子版)に掲載されていました。「歳を取ると運動後の筋肉痛が2~3日後に現れる」などと俗にいわれますが、このような痛みや筋力低下をサフランを摂取することで防げるというのです。
米国のスポーツ医学情報誌 Clinical Journal of Sport Medicine
3月号に発表された論文によると、激しい運動(実験ではウェイトトレーニング)をする10日前から毎日、運動の3日後までサフランの入ったカプセルを飲み続けた集団は、インドメタシン(アスピリンやイブプロフェンなどに代表される非ステロイド性の鎮痛剤の一つ)や、薬効成分がないカプセル(偽薬)を同期間、摂取したグループよりも疲労や痛みが少ないという結果が出たそうです。鎮痛剤組が運動の1日後に弱い痛みを感じ、偽薬組が2日後に激しい痛みに襲われたのに対して、サフランを飲み続けたグループには筋肉痛が起こらなかったということです。
にわかに信じられないような研究結果に驚くともに、サフランと筋肉痛を結びつけた学者の着想を突飛なものに感じて、おもしろいと思いました。
普段あまり運動していないのにマラソン大会に出ることになった、なんていう方がいらっしゃいましたら、大会の10日前から1日1回サフラン0.3g(実験と同量)を飲んでみてはいかがでしょうか。結果は保証できませんが。
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